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mini-ITXがメインマシンでもいいじゃないですか

日付:2010/11/15   アクセス回数:1627

 先週出た新製品では、AMD系のハイエンドマザーが一際目立っている。その1つはAMD 890FX+SB850を搭載したASUSTeKのE-ATXマザー「CROSSHAIR IV EXTREME」。同社のゲーマー向けシリーズ「R.O.G.」に属するモデルで、5基のPCI Express x16スロットを使い、RadeonとGeForceを混在させたマルチGPU環境も構築できる。DDR3メモリスロットを4基備え、SATA 3.0やUSB 3.0にも対応する。価格は3万9000円弱だ。

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 入荷したクレバリー1号店は「PCI Express x16スロットを4基使って4-way CrossFireXを構築したり、オーバークロックして極限の性能を追求したりできるのが魅力です。AMD系マザーでここまで高価なモデルは珍しいですが、最上級を目指す人が惚れる仕様だと思いますよ」と高く評価している。

 そしてもう1つは、J&Wテクノロジーのmini-ITXマザー「MINIX 890GX-USB3」だ。AMD 890GX+SB850を搭載し、チップセットで直接SATA 3.0を利用できる。オンボードでHDMIとDVI、アナログRGB出力に対応するほか、PCI Express x16スロット1基とDDR3 SO-DIMMメモリスロット2基を備える。そのほか、USB 3.0ポートを2基用意しており、裏面にあるmini PCI Expressスロットには標準でIEEE802.11b/g/nとBluetoothアダプタが装着済みだ。価格は1万9000円弱。

 MINIX 890GX-USB3は、mini-ITXマザーで初めてSATA 3.0に対応したマザーということもあり、CROSSHAIR IV EXTREME以上にプッシュする声が多かった。ソフマップ秋葉原リユース総合館は「mini-ITXマザーとしては、総合的に現状で最強に近い構成が狙えます。SATA 3.0ポートが4基あるので4台のSSDでRAID 0が構築できますし、TDP 95ワット以下のSocket AM3対応CPUが載せられます。つまり、ちょうどTDP 95ワットのPhenom II X6 1055Tも使える可能性があるわけです。それで2万円以下なので、なかなかお買い得だと思いますよ」と話していた。

 さらに、チップセット自体でSATA 3.0に対応する点を重視する声もある。某ショップは「インテル系マザーは今のところPCI Express x1接続の外部チップでSATA 3.0に対応しているので、RAID構築時は実効速度がそれほど上がらないという話がよく出ています。その点、AMDのSB850搭載モデルならSATA 3.0の性能をフルに近いレベルまで引き出せますからね。そうした構成でmini-ITXマシンを組めるというのが、MINIX 890GX-USB3の最大の魅力でしょう。これだけの性能があれば、普通にハイスペックなメインマシンが組めますしね」と解説する。

 ちなみに、より高速なストレージ環境を求めるなら、SATA 3.0対応のRAIDカードも使う手もある。先週はHighPointのSAS&SATA 3.0対応RAIDカード「RocketRAID 2740」が6万円前後で登場しており、こちらも注目を集めていた。PCI Express x16スロットに接続する拡張カードで、SATAやSASドライブを最大16台つなげられる。RAIDコントローラはMarvell 88SE9485だ。このほか、日本限定モデルとして、ドライブを接続するためのRocketRAIDシリーズ専用ケーブルを16台分(4本)付属した「RR2740KIT」も6万8000円弱で出回っている。

 入荷したT-ZONE.PC DIY SHOPは「SATA 3.0対応のRAIDカードを使えば数Gbpsの領域が目指せるので、ジャンル全体の人気が一般的にも広がっています。そうしたなか、RocketRAIDシリーズは割安感があるので、そこそこヒットするんじゃないかと思います」と語っていた。

●超薄型マシンを構築できるIONマザーの登場と同時に、奇抜な使用例も……

 先週はION2対応のmini-ITXマザー「MI-ION2」も話題を集めていた。Atom D525を搭載しており、AC電源の入力端子をオンボードしている。CPUやチップセットをまとめて冷却する薄型のクーラーを備え、厚みを最小限に抑えているのが特徴だ。SO-DIMM2メモリスロット2基やminiPCI Expressスロット2基を備え、HDMIとDVI出力に対応する。付属のACアダプタは60ワット出力。価格は1万8000円弱だ。

 ツートップ秋葉原本店は「ACアダプタ駆動で固定されているので、使い道はある程度限られてしまいますが、薄いボードを生かしてスリムなAVマシンを作るのに最適でしょう。電源もついてこの値段と考えれば、かなり安くマシンが作れますしね」と話していた。

 その特性を生かして、T-ZONE.PC DIY SHOPはユニークなPCを展示していた。もりそばのせいろの中にPCを埋め込んだ「そばPC」で、作者はスーファミPCなどのユニークな小型自作マシンを手がけてきた同店の森田氏。同店の11周年セールで盛り上がる店内で、多くのギャラリーを集めている。

 「そばPC」は、3段重ねのせいろのうち、下2段にMI-ION2やHDD、光学ドライブを組み込んでおり、最上段にはもりそばの食品サンプルを乗せているのがポイント。そばに添えられた練りわさびが電源スイッチになっており、刻みネギのなかにHDDランプなどを隠すといった工夫も光る。森田氏は完成品を眺めながら「せいろや食品サンプルはYahoo!オークションなどで入手しました。それだけで1万円弱かかりましたが、マザーはサンプル品なので費用はゼロ。とにかく見た目にこだわりたかったんです」と満足げに語っていた。

●3D市場を活性化させる(?)裸眼3D応ディスプレイが登場

 先週ドスパラアキバ店で、裸眼で映像を立体視できるVMJの22型ワイドディスプレイ「22”Multi-User 3D Display」の受注が始まった。同店の地下一階でデモ機の展示も行われている。22”Multi-User 3D Displayは左右眼用の映像を短冊状に並べる立体視技術を採用しており、専用メガネなしに立体映像を映し出す。解像度は1680×1050ドットで、DVIとアナログRGB入力に対応する。価格は23万1000円だ。

 加えて、3D動画プレイヤーソフト「3D Movie Center」が7万5600円、Adobe Reader 3DやGoogle EarthなどのDirectXとOpenGL対応アプリケーションを裸眼3D化させるドライバ「DeepOutside3D.Z Standard」が5万400円で売られており、発売キャンペーン期間中は3点セットが合計35万7000円から12万8000円に大幅値下げされる。また、同社ブランドのPC「GalleriaHX」推奨モデルと同時購入すれば、キャンペーン後もこの価格で購入できるという。同店は「店頭でもじっくりデモ機をチェックされる方が多く、注文のほうも順調に入っているようです。とくにゲーム好きの人に限らない需要があるように思います」と話していた。

 他店でも、こうした新しい立体視対応製品の登場を歓迎する声があがっている。某ショップは「今年はメーカー製PCも含めてNVIDIA 3D Visionが普及したので、夏ぐらいまではかなり順調に立体視関連アイテムが売れていたんですよ。ただ、それも現在は落ち着いていますね。私も購入しましたが、専用メガネをかけてプレイするのに飽きて、今は普通に2Dでゲームしていますし……。定着にはもう一押しという感じがあります。そのなかで裸眼立体視が商業ベースで広まってくれると、また違った盛り上がりが期待できるのかなと思います」と語る。

 ただし、店頭の3Dデモ機に注目をするユーザーはまだまだ多い様子。フェイス秋葉原本店は「店頭で3Dメガネをかけてゲームをプレイする人は、ずっと安定して多いですよ。とはいえ、3D関連の売れ行きはやっぱり一時期より落ちていますね。キラーコンテンツに期待するか、市場が成熟してより買いやすい価格になるのを待つか、そんな感じで静観しています」とのことだ。

●約9000円の高級CPUクーラーや7台のHDDを搭載できるmini-ITXなど

 最後に、そのほかのジャンルで目立っていた新製品を紹介したい。まず、CPUクーラーとしては高価な9000円弱の値がつけられたプロリマテック「SUPER MEGA」だ。LGA1366/1156/775用取り付け具を付属したヒートシンクのみのモデルで、6本のヒートパイプがアルミと銅のハイブリッドフィンを貫通しているのが特徴。高さは158.7ミリで、フィンの前後に12/14センチファンを装着できる。

 クレバリー1号店は「前モデル『MEGAHALEMS』は冷却性の高さからヒットしましたが、SUPER MEGAはフィンに銅を加えたり、圧力の違うスプリングネジを2タイプ用意するなど、さまざまな改良がなされています。空冷では最高クラスの冷却性が得られそうなので、高価ですがこだわり派の人の人気が期待できそうです」と話していた。

 PCケースの注目株は、Fractal Designのキューブ型ケース「Array R2」。mini-ITXとmini-DTXに対応し、定格300ワットの電源を搭載する。価格は2万円弱から2万3000円弱。250(幅)×350(奥行き)×200(高さ)ミリのコンパクトなケースに、6基の3.5インチベイと1基の2.5インチベイを内蔵しているのが特徴だ。5インチベイは非搭載で、フロントにも開放部分がないため、光学ドライブ非搭載が前提になっている。

 入荷したソフマップ秋葉原リユース総合館は「フルサイズの拡張スロットを2基備えているので、mini-ITXマザーにRAIDカードを差した構成も可能です。とにかく大容量のファイルサーバがほしいという人にはうってつけでしょう。小型ながら、ブートドライブ用に2.5インチSSDを使って、2テラ×6台のHDDにデータを保存するといった豪勢な環境も作れます」と話していた。


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