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開発者による裏話も飛び出したPS3「3Dドットゲームヒーローズ」記念式典をレポート
日付:2009/10/12 アクセス回数:1535
10月10,神奈川県のヨドバシカメラ マルチメディア横浜にて,フロム・ソフトウェアから11月5日に発売予定のPlayStation 3用ソフト「3Dドットゲームヒーローズ」の記念式典が行われた。
3Dドットゲームヒーローズは,ドット絵がそのまま3Dになった独特なグラフィックスや,「世界を救うために主人公が旅立つ」という,RPGの王道をいくストーリーなど,80年代を思わせるレトロなゲームデザインが特徴的なアクションRPGだ(関連記事は「こちら」)。
式典では,当日である10月10日を「ドット記念日」として,開発者によるトークセッションや,本作の先行体験会などが催された。
まずは,フロム・ソフトウェアの開発プロデューサー竹内将典氏が式典の挨拶を行った。竹内氏曰く本作は,「8ビットゲームの新しい表現方法を模索したうえで,今までのゲームとは違ったものが作れないか」というコンセプトのもと,開発がスタートしたとのこと。続いて,開発を担当したシリコンスタジオのプロジェクトマネージャー三沢宏行氏がマイクを持ち,「実は10月10日がドットの日だったなんて知らず(笑)。無事この日を迎えられて良かったです」と,ソフトが無事発売されそうなことに安堵していた様子。
なお,竹内氏によると本作の開発は,去年末くらいからスタートしたらしく「PS3の開発期間としては短い」としつつも,だからといって妥協したわけではなく,かなりのクオリティに仕上げたと,本作に対する自信を覗かせた。また本作は,いろいろな8ビット作品を参考にした部分があり,8ビットゲームに対する多大なリスペクトのもと,開発が進められたとも述べた。
一方三沢氏は,制作時において「2Dのものをそのまま3Dにしたらどうなるか」という部分はかなり試行錯誤したと語った。実際にPCゲームの某有名キャラをプロトタイプとして3D化したときは,「おお~,これは売れる!」と,大盛り上がりだったらしい。
しかし盛り上がっていたのは,そのキャラに馴染みのある一定以上の年代のスタッフだけで,若いスタッフは「これ何のキャラですか?」と若干冷ややかな反応だったとのこと。そのことについては「ジェネレーションギャップを感じました(笑)」と,苦笑していた。
また本作の特徴として,剣そのものが成長するシステム(とてつもなく長くなったり,太くなったりする)があるのだが,竹内氏はこのシステムについて,とあるFlashゲームが元ネタであることを明かした。さらに竹内氏によると,3Dドットゲームヒーローズの開発時には,そのFlashゲームの開発スタッフとの話し合いの中で,「こういうアイディアもありますよ」といった風な具合にディスカッションしながら,システムを構築していったらしい。
ちなみに同社のPSP用ソフト「己の信ずる道を征け」も,そのFlashゲームが元ネタとのことなので,興味のある方は探してみるといいだろう。
さらにここで,3Dドットゲームヒーローズの主人公とスペランカーを立体化した,巨大オブジェが公開された。MCの説明によると,この二つのオブジェが,ソフト発売までの一か月間,全国をPRして回るそうなので,興味のある人は,PR期間中にゲーム店舗を回ってみるといいだろう。
松尾氏は,「かなり忠実に再現されてますね。スペランカーは昔のゲームなので,グラフィックスの色数が少なくて,肌の色と帽子のライトの色が同じなんです。それも再現されていますね(笑)」とオブジェの完成度を絶賛していた。
本作発売までの1か月間,待ちきれない人は店舗に行って巨大オブジェを眺めるもよし,スペランカーをプレイして本作への期待度を高めるもよし(ゲーム性は全然違うが)。個人個人に合った過ごし方で,3Dドットゲームヒーローズの発売日を楽しみに待っていてほしい。
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